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正午の茶事
2010-03-04 Thu 11:52
2月28日
私たちが習っているお茶の先生の姉妹弟子の先生から、正午のお茶事に招いていただきました。

私は、3回目の参加です。

過去2回の参加で感動したので、妹のフーさんと、姪のおユキも誘いました。

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門と、玄関の戸が一寸ほど開いていると、亭主が、客に「お待ちしていました、どうぞお入りください。」と言う合図です。

そのまま、控えの間に上ります。

控えの間には色紙が飾られています。
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東大寺の、清水公照 元館長の物でした。

P1070838.jpg煙草盆には、灰がきれいに形作られています。
この煙草盆は、、どうぞお気楽になさってください。という、亭主のサインです。

旅の疲れを癒すと言う意味の白湯を頂き、支度を整えて庭に出て、亭主を待ちます。
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亭主が出てこられると、挨拶をされる正客の後ろに、次客以降並びます。

手水鉢で、手と口を清め
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脱いだぞうりを立てて並べ、扇子を置いてしっこうで、茶室に入ります。

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茶室の床の間には、掛け字が掛けてあり、掛け字に挨拶をして、拝見します。

私には読むことが出来ませんでしたが(笑) 旧正月と言うことで、おめでたい意味のようです。

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この後、釜を拝見し

P1070848.jpg棚に飾られた道具を拝見します。

席に着くと、亭主の炭点前があります。
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美しく並べられた炭 雉の香合がかわいいです。



P1070853.jpg P1070854.jpg P1070858.jpg P1070857.jpg P1070860.jpg
一汁三菜 今回は、茶事初参加と言う人がいるので、お祝いと言うことで「なます」が付きます。
そして、煮物、焼き物

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人数分の料理がきれいな皿に盛られ、正客より順に皿をまわして取り分けていきます。

P1070864.jpg八寸 海のものと、山のもの ここでは、亭主も一緒に酒を酌み交わします。

私は、運転があり、酒も苦手なので 形だけにしてもらいました。


最後に、お白湯(中にご飯のおこげが入っている)と香の物(漬物)で器を洗うようにして食べ、テッシュ等で清めて
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皆いっせいに、お盆にお箸を落とす カチャン と言う音を合図に 器を返します。

これで懐石は終わりですが、心のこもった料理は、本来のお茶よりもこちらのほうが楽しみになってしまうほど美味しいです。

さらに、この後の濃茶の為のお菓子(生菓子)を頂きます。


一度茶室を出て、濃茶の支度をされるのを庭で待ちます
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用意が出来ると、銅鑼が打たれて合図があります。
その音をその場にしゃがんで聞きます。

P1070871.jpg席入りの前には、初めと同じく手水鉢で、手と口を清めます。

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床の間には、掛け字に換えて 花が生けられています。

初めは、釜の拝見が先立ったのですが、今度は棚の前に茶入れが有るので、先に茶入れを拝見してから釜の拝見です。P1070875.jpg炭点前された炭が丁度よく熾り、湯の煮えを感じます。

そして本日のメインイベント
濃茶の点前です。
ここからは、神聖な事なので、お稽古と言えども撮影禁止(自粛)です。

厳かな雰囲気の中、まったりととっても美味しい濃茶を
黒の樂茶碗(数百年前のもの)で
まわし飲みして頂きました。
お茶のかおりと甘味が口いっぱいに広がり、とっても美味しいです。

今回は引き続き薄茶の点前もされました。

薄茶のときのお菓子は、干菓子です。
普段の稽古のときから、濃茶を頂いた後の薄茶は、なぜか、とっても美味しいのですが
濃茶の後の薄茶は、これまた格別です。

前回、とっても感動した沓形織部の茶碗で頂きました。P1070876.jpg又この茶碗に会うことが出来ました。
何度見ても美しい色です。 今回はこの箱も拝見できたのですが、本当に年代を感じる箱でしたが、勉強不足のためそれ以上は解りませんでした。
P1070877.jpg薄茶はおかわりが出来るので、お言葉に甘えてもう一杯
今度は、赤い樂茶碗です。

こうして、午前11時半から始まった茶事は、午後5時ごろ終了しました。
あっという間の5時間半でしたが、
最高の贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

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いつもお招きいただいている村井先生、その社中の方々、最高の料理をしてくださる、先生の旦那様
そして私たちの森先生

本当に有難う御座いました。
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