4月18日

今日は、若柳寿延舞踏公演(金剛能楽堂)の日です。
若柳流四世家元若柳寿延
今回は、洋楽とのコラボレーションと言うことで、

バイオリンとフルートとの共演です。
私の、鼓の師匠 望月太明成先生は、

鳴り物担当です。
そして私は、望月太明成 先生のワークショップの時間に各楽器の音色や音の表現の説明の後、踊りとの取り合わせの説明のときに、小鼓の若柳美香也さんと一緒に 大鼓(おおかわ)を打つ役です。
この日の為に、友人の 悉皆屋「もり匠」で作ってもらった着物と袴も、この日がデビューです。

ほんの5分ほど、舞台に上るだけなのですが、初めてなので、もう大変です。
舞台に上るなんて、小学校の 学芸会 以来です。
それなのに、初舞台が 金剛能楽堂だなんて・・・・・・・。
そんな舞台を、お茶の先生も見に来てくださいました。
大鼓(おおかわ)は、音を出すのに、準備が大変です。
電熱器(昔は炭火)で暖めて、皮をしっかり張って、調べ(朱色の麻紐)をしっかり締めて、さらに小締めで締め上げます。
普段お稽古ではこんな作業は出来ないので、そのまま打っているので、ちゃんとした音を出したことがありませんでした。
今回は、本番なので、師匠の準備万端整った大鼓を打たしてもらいます。
楽屋では、近隣問題もありちゃんと音は出せません。
さあ、 いよいよ出番です。
下浚えの時に、美香也さんに教えてもらった入り方もうまく出来ず、いきなり緊張が走ります。
所定の位置に座り
師匠の説明後、曲が始まりました。
テンスケ

テンスケ

~~テン チョン タカポカポン
この 「チョン」 が始めて舞台で、ほんまもんの大鼓を打った音です。
この音が、会場を突き抜けていくように響き渡ったように感じました。
なんといい音なのでしょうか。
今までの緊張が嘘のように快感に変わりました。
その後、打ち続けていくうちに、変調のところで、少しづれだし、元に戻すのにあせって、汗が吹き出てきます。
袴に汗が落ちるのが見えたのですが、「もり匠」が撥水加工をしておいてくれたので、汗はそのまま転がっていってくれました。
2曲目のアドリブも、それなりに 楽しんで打つことが出来ました。
曲が終わり、舞台を立とうとすると、袴のすそを踏んでうまく立てません。
何とかごまかして立つと、舞台出口の にじり戸から出るときに、又裾を踏んでしまい、ガタンと大きな音を立ててコケかけてしまいました。 会場の人たちにばれたかなあ。
その後の演目はプロの仕事ですから、舞台袖から楽しんで拝見です。
こうして、無事? 公演は終わりました。
懇親会では、最後に、チッチ君の音頭で「五本締め」にて

締めくくられました。